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2022年同人誌まとめ

📅 2023-01-06

新年あけましておめでとうございます。

すでに年も明けたのですが、2022年に作った同人誌のまとめをします。装丁の話も中身の話もしようかなと思っているので、ネタバレあります…!

今年の本は全部まほやくです。

写真色々と見苦しくてすみません。

目次


ばらいろロマンス

  • カイオエ
  • 発行日: 2022年2月20日
  • 判型: B6

装丁

bariro-h1

表紙はOKフロートに空押しでした。今思うともうちょっと空押しの線が太くてもいいかなというのと、色のある部分とない部分混ぜた方が良かったかもと思いました。(遠くから近くに向けて色がつくというイメージではあったのですが)

私は同人誌の捲りやすさに結構こだわりがあるのですが、OKフロート紙が薄くて捲りやすくていいなあと思いました。

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遊び紙の選択肢があまりなくて何となくイメージが一番近いキュリアスメタルのレッドラッカーを選んだのですが、思ったよりもぴったりな感じで良かったです。

内容

あとがきにも書いたのですが、友人から引っ越し祝いにもらったポストカードありきで作った本です。

同人から一度離れていたのですが、友達から「いっぱいあるから同人誌作って配ってもいいよ」ともらったので、せっかくなので同人誌を作りました。作ったらやっぱり楽しいなあと思って今年いっぱい本が出ました。

私は最後にタイトルで悩む方なのですが、ここ最近は頑張って最初につけるようにしています。(表紙作る段階で決まってないと地獄……なので)

この本は「ばらいろロマンス」というタイトルだけ決まっていて、軽めでラブラブな話というのが当初の想定だったんですよ……。本当に全く書けなくて、自分の手癖で書ける話になりました。ラブラブかと言われるかとわからないんですけど、一番私のカイオエだなーという本だと思います。

なんか改めて読み返してもカインを泣かせたかったという一点突破みたいな本だったなあと思いました。あとラストシーンがめちゃくちゃ書きたくて書きました。好きじゃないからどんなことを言われても、意地悪をされても大丈夫。

Hello World

  • カイオエ
  • 発行日: 2022年8月21日
  • 判型: B6(ともろもろ)

装丁とかサイトとか

告知サイトをはじめとして無駄に頑張った本です。

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表紙がクリアPPでめっちゃ反射するので写真が撮りづらくてすみません…。

笹島さんにこの本体の表紙を作ってもらいました。当初は告知サイトにあるロゴで組んでもらう想定だったのですが、私が途中でおまけ本を作ることにして、さらにそれを入れる袋を作り始めたので袋に入れた時にしっくりするデザインにしてもらいました。

…が!なんと袋に入らない厚さになってしまい、結局袋にはおまけ本だけ入れる形に…。驚くほど段取りが悪いですね。

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裏表紙のピンクも綺麗ですね。6色印刷(CMYK+ピンク+グリーン)だったのですが、表紙やっぱり綺麗に出る感じがします。

表紙を作ってもらった笹島さんに「なんか英語で文字が入ってると収まりがいいんだけど、あらすじとかなんか入れられそうな文章ある?」って言われたんですが、私は本当に英語が苦手で怪しい英語を書きたくなかったので、コードを書きました。

シーザー暗号の解読をするコードを数パターン(数言語)書いて収まりのいいやつを採用してもらったんですが、これ書いてた時完全に現実逃避でしたね。(まだ本文が終わってなかった)

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おまけ本は元々作る予定はありませんでした。便箋を本体の方に入れると、最終ページに挟んだとして見つけたらそのタイミングで見ちゃうよな…ということに気づき、読む順番を固定するためにおまけ本を作りました。(判型がB6じゃなければ封筒に入れて挟んじゃっても良かったかなと思ったのですが、この事実に気づいたのがだいぶ後で…)

そんな感じで突発で作ったおまけ本ですが、使ってみたかった孔版印刷でいい感じの表紙になりましたし、中綴じの糸が黄色とピンクの2色で瞳の色〜ってやれたのがすごく良かったです。またこういう小さめの本は作りたいな。

一個だけ惜しいのが、便箋が結構ペラペラになってしまったことで、高級ホテルの便箋という設定なのでもうちょっといい紙に刷れたら良かったな…という感じでした。

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おまけ本を入れていたOPP袋です。

これは手作業でシルクスクリーン印刷をしました。(SURUTOCOというシルクスクリーン印刷ができる作業場をお借りして1日がかりでした)

OPP袋には印刷乗らないかもと言われていたので一応紙袋にも印刷したのですが、これが大正解でした。なぜならOPP袋には結局おまけ本しか入らず、本体とセットにするのに結局紙袋に入れたからです…。袋の寸法は本の厚みを考慮しましょうね…。

OPP袋でも意外とちゃんと印刷できたのですが、ピンクの面は乾くのに相当時間がかかっていて、最後は作業場のクローズ時間に追い立てられながらひたすらドライヤーをかけてました。ペラペラなのでドライヤーかけてる途中で飛んでいったりしてとても大変…。紙の方は1〜2時間くらいで乾きます。この袋の場合は2版使っているので、片方が完全に乾いてから次の版を刷らないといけないのがなかなか大変でした。

大変は大変だったし、次の日普通に全身筋肉痛で動けないくらいだったんですが、シルクスクリーン自体は楽しかったのでおすすめです。次はなんかノベルティとか作ってみたいなと思います。

内容

あとがきにも書いたのですが、2月のイベントの後で「パラロイのカイオエのコアみたいなものがわかった気がする!」と言って書くことにした本です。

ネットワークを介した文通をすること、そして最後に物理手紙があることだけは最初に決めていましたが、他はかなり七転八倒しました。

私の中でエイプリルフール軸のカイオエをどう捉えるか…みたいなのに2年くらい悩んでたんですが、最終的にはあとがきに書いたような認識に行き着きました。実はフォル学はまだよくわかりません。

元々SFは大好きなのでいくらでも好きなネタを突っ込むぞとやった本なのですが、途中で自分でコントロールできなくなりかけて「わーっ!」てなってました。

4月に友人にこの本の構想を話してて「つまり本当の自由というのは分散型ネットワークにしかないわけなんですけど…」とか「胸が光るんじゃなくて光らせているのではないのか…」とか「オーエンの瞳がLチカして色が変わったら面白いよね」みたいなことをずっと話していた。一番最後のやつは最初のプロットにはありました…。

まあでもカイオエ本だしな…と思って極力小ネタっぽいのはプレストーリーに突っ込むことにしたのですが、晶周りの話だけは私がメタ構造が好きなので普通に本編にぶち込みました。これはただの趣味です。

あとこれは完全に自業自得なのですが、本自体もなんですけどプレストーリーもまあまあ書いてて普通に時間が足りなくて首を絞められていました。入稿が「物理手紙→おまけ本→本体」というスケジュールだったので、後戻りできないものがあるのもめちゃくちゃプレッシャー。これは締め切りがカツカツだったのが悪いんですけども。

全体としては「ちゃんとお話しして」という2周年ストからカイオエに思っていることがテーマなのですが、本編に絞ると「人生を手に入れるためには自らの力で手に入れるしかない」という自力救済の話なのかなと思います。

私がオーエンが外に出られたのは騎士様が助けに来てくれた訳ではなく、己自身の力であるということが結構好きなので何回でもこの話を書いてしまう。割と今年書いた本は結構これがずーっとテーマにある感じがしますね。自分の力で生きていいけるオーエンが、それでも縁を求めたのがカインであるというのが好きなので…。

これは私の思想なのですが、人間とアシストロイドだと私は圧倒的にアシストロイドの方が寿命が短いのではないかと思っていました。(パラロイに限らずアンドロイドもの全般に対して思っています)

結局のところ、人間はそれほど長く物を愛することはできないのだと思います。人間がより良いものを生み出そうとする限り、ハードウェアだけでなくソフトウェアも人間の命よりも短いスパンで生まれては消えていくものなんじゃないかなーと。人間の価値観だって10年20年で変わっていくんですもん。

それでも、人間と同じ命を手に入れるためには戦うしかないんじゃないかなということを考えたお話です。

あと魔法舎軸オーエンは人間の滅びた世界では弱っていくのではないかと思っているので、この本のオーエンが手に入れた命は人間が言葉を交わし、傷つく世界でしか成立しないものにしました。そしてそういう世界を守のはカインであってほしいですね。

告知サイトと作中で出てくる文通ページは、初手技術選定に失敗したので色々勉強になりました…って感じです。告知サイトで使うためにTRUNKのトークルームのデザインを組んだのですが、割と作るの大変だった割に1ページでしか使われていないのがもったいなかったな…と思っています。段取りが悪い。

百年目の魔法

  • カイオエ
  • 発行日: 2022年12月11日
  • 判型: 文庫

装丁

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再録集はいつも文庫で作っているので文庫にしました。栞紐(スピン)がつけられると知って「つけたい…」となって締め切りが割とかつかつでしたが頑張りました…。

本文用紙が書籍用紙70kgなんですが、この厚さで70kg結構厚いな…と思いました。薄めの本文用紙使える印刷所(オンデマ)が結構少なくて妥協しがちなのですが、やっぱり読みやすさが顕著に違うので薄めの本文用紙が使える印刷所が増えますようにと初詣でお祈りしてきました…。薄めの本文用紙が使える印刷所情報お待ちしています…。

ただ、おかげさまでちょっと厚みもあって文庫!って感じの装丁に仕上がったんじゃないかなと思います。

表紙(カバー)のレイアウトを5案くらい作って友人3人にアンケートしたら見事に票が割れて「あー」ってなったりしましたが、出来上がり見たら結構いいんじゃないかなと思っています。久しぶりにカバー付きの同人誌を作ったのですが、やることが単純に多くて(表紙、帯も必要だったので)泣いてましたが、仕上がりはほんとよかったです。

英語タイトルは『米澤屋書店』で米澤穂信先生が英語タイトルの話をしているエッセイを読んで単純な英訳ではないタイトルをつけるのいいなーと思ってつけました。カバー下の装丁とか全体的にはちょっとだけ東京創元社リスペクトです。

前に再録本作った経験から、短編集は原稿が揃ってからの作業時間を長編の3倍見積もった方がいいと思ってたんですけど、マジでその通りでした。結構扉を作る作業も大変で、原稿終わってからの校正とかレイアウト整えたりで無限に時間が必要でした。再録が楽なところとか一つもない…。(書く作業の方が楽しいため)

おまけペーパーがセットで作れたので、新しく1本書いたのですが、最終的に書いたブランシェット城の菓子職人の話にするか司書の来歴の話にするか迷ったのですが、尺的に収まる方になりました。ただ、こちらも文字数いっぱいいっぱいで泣きながら必死に削った思い出…。

内容

夏の時点で冬までそんなに時間がないし再録本にしようということは決めていました。

文学妄想お題ったーを回してさらっと書いた短編「月が頭上にあるうちは」があるのですが、まほやくっぽくないかなと思いつつ、結構読んでもらえたり良かったと言ってもらえたりだったので、あんまり「ぽさ」って気にしなくていいのかも〜と思ったところでした。

カイオエが割と物語や本に紐づくところがあるんだよなというのを熱砂のイベントでも再確認したので、このあたりをテーマにすると、私自身が好きなものでもあるし作りやすいのかなというのがスタート地点です。

あと何回も言っているのですが、初めて自分の誕生日に出す同人誌だったので、自分がもらって嬉しい本にしようっていう。同人誌って究極みんな自分のための本だし、自分の趣味なんですけど、この本は特に自分が嬉しい本を目指しました。

関連する短編を再録しつつ、2、3本書き下ろして全体としてまとめていきたいなーとふわっと考えたのですが、書き下ろしも増えたし、書き下ろしが異様に長くなりました。後再録した短編もかなり直しているので、お得(?)だと思います…。

表題作はD.J.ジョーンズの『七年目の魔法』とタム・リン伝説をやりたかった感じです。『ばらいろロマンス』もそうなんですけど、そんなに詳しい訳じゃないのに、騎士道物語を引きがちなのなんでなんだろう…。

割と表題作含めて結構付き合ってるカイオエだと思って書いてるんですけど、付き合っててもなお、自分の矜持を優先させてしまうひとびとが私は好きなのでそういう萌えでした。多分今年出す話はオーエンが矜持を通してカインを振り回す話になると思います。

そこまで意識していた訳じゃないのですが、約束についてのあれこれは『自由への飛翔』とテーマ的にめちゃくちゃ繋がるところがあって2022年の私はそれが熱かったんだと思います。

10月あたりマジでスランプで、もうこの本でないかもと思ったのですが、その頃に同人について占ってくれる占い師さんのところで「12月の本出ますかね…」と相談したら「出ますよ」って言われたので出ました。その時に「R18ですか? R18にしてもいいと思うけどな」と言われてふーんと聞き流したのですが、途中でR18相当シーンを入れた方が収まりがいいな…となった話があり、友人にどうしようって泣きついたので、占いは信じておけ…と思いました。

自由への飛翔

  • CPなし
  • 発行日: 2022年12月18日
  • 判型: 新書

装丁

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なぞやくで公開したミステリ小説の同人誌版です。

私が長い話をWebで読むのが結構しんどいので同人誌にするぞと作ったのですが、同じようにWebで読むのがしんどかったのでと同人誌を手に取ってくださる方もいらっしゃって本にして良かったなと思いました。

新書の同人誌を作ったのが初めてだったのですが、結構読みやすいしコスパも良いのでいいかも?と思いました。新書にしたのは講談社ノベルスで育ったミステリオタクだからです。

自画自賛なのですが、相当読みやすい本に作れたんじゃないかなと思っています。

これは表紙も本文用紙も薄めなのでとにかくめくりやすいし、文字組も初めて新書2段で組んだのですが、バシッと決まった感じがします。

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帯は最後にやっぱりつけたいなーと思って刷りました。最初トレーシングペーパーにしようとしてたんですけど、最終的に選んだヴィンテージゴールド(アンティーク)が正解だったと思います。

ちなみに帯をするときは折り目に小さく印つけた方が絶対にいいです。私は当日イベント会場で巻いてて泣きました。

内容

とにかく直すのが大変でした。多分今まで書いた小説の中で一番?二番?くらいに長い話だったのでとにかく集中して校正するのが本当に大変。(集中力が欠如した人間なので…)

長い話って書くよりも直すのが圧倒的に大変…!ということを痛感しました。結構最後まで信じられんくらい誤字があって…。だいぶ直したと思うのですが、気になるところがあればこっそり教えてください。Pixiv公開版を直します。

結構あとがき的なものはWEB公開時に書いてしまったのですが、改めて思った以上にいろんな人に読んでもらえて嬉しいなあと思いました。

ミステリ自体がめちゃくちゃ好きなので、せっかくのWEBオンリーを目一杯楽しむつもりで書いてみた作品です。正直自分は楽しいけどどうなんだろうな…と思っていたのですが、「面白かったです」という有難いお言葉もたくさんもらいました。

『自由への飛翔』に限らないんですが、同人は結局己の趣味や欲望を追求した方がいいんだなということがわかった1年だったので、今年も趣味に走ろうと強く思いました。

あとこの作品を書いて、キャラクターとしての真木晶のことが好きになった気がします。(別に元々嫌いだった訳ではないんですが…!)

誰かを理解しようとすることは誰かの謎を解くことじゃないかと書きながら考えていて、そうであるならやっぱり賢者様は探偵の素質と探偵の使命があるのではないか。えーそれって私の好きなやつじゃないですかーという感じです。


だらだらと語ってきましたが、2022年はたくさん本も出せたし楽しかったなと思います。

2023年も良い本が作れたらいいなと思っています。今年は一回くらい箔押ししたいです。

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